近年桜花賞の逃げ切りはなかった。
それだけに各ジョッキーは
「逃げたくない」心理が働いたのか。
逃げるという「タブー」に挑んだ
レッツゴードンキであったが、
実はこれが大正解であった。
「牽制しあっていたので
行った(逃げた)」という岩田騎手。
競りかける馬はおらず、
前半800mを50秒という
超スローペースで通過すれば
最後の直線は突き放すだけ。
1985年の快速娘・エルプス以来の
桜花賞逃げ切りが決まった。
かつて桜花賞はハイラップになることが多く、
「桜花賞ペース」と言われるぐらいであったが、
今年はそれとは全く逆の展開。
長く見つめてきた仁川の桜たちは驚いたに違いない。
木村季康