キム特「ハイorスロー?」
天皇賞・秋。
今年もシルポートが大逃げを打った。
1000mは57秒3。
前がこれだけ引っ張れば
後ろもある程度追いかけなければならない。
去年6着の
エイシンフラッシュ。
今年も前半から
なし崩しに脚を使わされる
展開に見えた。
しかし、
デムーロ騎手は慌てなかった。
去年は4番手追走だったのが、
今年は12番手。
1000mの時点で
シルポートとエイシンフラッシュの差は
3秒ぐらい、
20馬身ほど離れていたと見られる。
エイシンフラッシュは
1000mを
60秒かかるか、
かからないかで
通過したようだ。
デムーロ騎手は
シルポートの逃げに惑わされず
エイシンフラッシュの
最大の持ち味である瞬発力を発揮するため、
じっくりじっくりレースを進めた。
最後の直線、
デムーロ騎手のGOサインに応えた
エイシンフラッシュは
残り600mを
メンバー最速タイとなる
33秒1のタイムをたたき出し、
前にいた馬たちを一気に抜き去った。
おととしのダービー制覇、
去年の有馬記念2着。
スローペースで瞬発力が求められる展開になると、
エイシンフラッシュは強い。
ダービー以来の勝利は
やはり自分のスタイルを
貫き通したものだった。
次走はジャパンカップ。距離はダービーと同じ
2400mだ。
木村季康
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