キム特「有馬記念を終えて」
2分36秒0。
今年の有馬記念は
8Rのグッドラックハンデの最下位にも及ばないタイム。
秋の天皇賞のようなスピード勝負もあれば、
今回の有馬記念のような
よーいどんの展開もありで、
今の競馬で勝つためには
器用さが求められる。
オルフェーヴルは
前走の菊花賞でよどみないラップを追走し、
レースレコードに迫る走りを見せた。
そのあとだけに、
1000m63秒台の
超スローペースは
かゆくてかゆくて仕方なかったのではないか。
それでもしんがりからねじふせるように勝ったのだから文句はない。
展開は不問。
すでに名馬の条件を満たしている。
2着エイシンフラッシュには
おあつらえむきの展開。32秒台の瞬発力勝負で
去年のダービーを勝ったことを思い出した。
日本レコードで天皇賞・秋を制し、
ジャパンカップでは瞬発力勝負にも対応した
トーセンジョーダンは
今回3番人気に支持された。
さすがに余力が残っておらず
4歳勢に競り負けたが、
今秋の走りは
来年の大仕事への下地になった。
ブエナビスタは
引退レースを飾ることができなかった。
勝負の世界は非情だ。
レースが終わると雨が降り始め、その雨は雪へと変わった。
走り終えたブエナビスタの気持ちを
現すかのように。
しかし空は、すぐに明るくなった。
引退式。
ブエナビスタはしっかり前を向いていた。
GⅠ6勝。
降着があっても、
展開が向かなくても、
ファンの期待を裏切らない優等生女子だった。
木村季康
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