キム特「メモリアルレース」
日曜日は京都で天皇賞、そしてディープインパクトメモリアルが行われる。
ファンの投票で決定するメモリアルレースはこれまで
メイセイオペラ、
キングヘイロー、
キョウエイマーチ、
アグネスタキオン
と平成以降の
名馬の名が並ぶ。
昭和の名馬も選ばれてほしい。
いろいろ候補があるが、
シンザン以来の3冠馬となった
ミスターシービー、
その翌年に3冠を達成したシンポリルドルフは
欠かせないのではないか。
1頭に絞れないときは
「シービー・ルドルフメモリアル」という
あわせ技でも構わない。
来年も続けていただきたい企画だ。
ミスターシービーとシンポリルドルフは
今から25年前、1985年の天皇賞・春で3度目の激突、
みたびルドルフが勝った。
3冠馬2頭の対決はこれ以降今日までない。
3冠馬対決を
この目で見るには長生きが必要だ。
シンポリルドルフの父はパーソロン。
パーソロンは
シンボリルドルフのほかに、
天皇賞馬・メジロアサマ、
ダービー馬・サクラショウリなどを輩出。
今年のメンバーでは
ナムラクレセントの
母の父がサクラショウリで、
パーソロンのDNAを受け継いでいることになる。
パーソロン産駒は
18年連続重賞勝ち。
ノーザンテーストと並ぶ大記録を打ち立てた。
サンデーサイレンスが現われる前の時代だ。
「ナムラ」というと、
サクラショウリと同じ頃にキャプテンナムラがいた。
キャプテンナムラは
菊花賞でサクラショウリに先着、2着に入る実績などを残しながら、
晩年は地方競馬へ移籍。
和歌山の紀三井寺で走り続けた。
30年がたち、
パーソロン、サクラの血をいただいて走るナムラクレセント。
父側にはサンデーサイレンス。
覚醒した時、化学変化のようなエネルギーが放たれるに違いない。
今に伝えたい名馬は
たくさんいる。
年に一度、メモリアルデーと銘打ち、
1レースから最終レースまで「○○メモリアル」
で通す日があっていいと思う。
よみがえれ!名馬たち。
木村季康
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